教科書に書かれている原因に加えて、別の部分も原因になっている可能性が高い。
予防したり、改善したりすればオスグッドにならなくて済む。防げる怪我で無駄な時間を過ごさなくていいように共有。
その選手の特徴とは👇
❶ ハムストリングスの柔軟性低下
Passive, Active-SLRで評価して、最低でも70°以上(アスリートは90°以上)あるかどうか。
腰部の痛みや痺れなどを伴わない場合は、ハムストリングスの柔軟性低下の可能性は高い。
ハムストリングスが坐骨結節を引っ張り骨盤が後傾すると、拮抗筋の大腿四頭筋は伸張位となり、その状態のまま動きつづけると脛骨粗面へのストレスが増大する。
教科書的には大腿前面の柔軟性低下が言われているが、現場レベルではそれよりも後面の方が多い印象。
❷ 相対筋力が低い、もしくは低下する
相対筋力とは自身の体重に対する筋力。
骨の成長により、体重が増えたり、脚の長さが長くなったりすると動かす物体の重量も増え、モーメントアームも長くなるためその分筋力が必要となる。この時、成長前の筋力で動かさないといけなくなる。
成長前から自身の身体を支えたり、コントロールをしたりするだけ相対筋力があれば問題ないが、骨だけ成長して筋力が追いついてない場合は、過剰なストレスがかかり、筋の起始・停止部や関節周囲に痛みが出やすくなる。
元々細身で手足が長く、すらっとしている選手が身長が一気に伸びる時期に多い印象。
つまり、成長期前から殿筋群やハムストリングスの柔軟性を確保しつつ、骨の成長に対応できるだけの相対筋力を高めることでオスグッドは防げる可能性が高い。